① 概要 最近クラウド会計についての問い合わせが多く寄せられています。 2013年後半から…
限界利益とは
2020年11月13日 カテゴリー: コラム
企業の会計は大きく分けて2種類あるのをご存知ですか?
■財務会計・・・会社法や金融商品取引法に基づく外部報告用
■管理会計・・・自社の経営分析などに利用する社内報告用
違いをまとめると・・・
区分 | 財務会計 | 管理会計 |
利用者 | 利害関係者(株主、債権者など) | 経営者、管理者など |
目的 | 外部報告目的 | 経営管理目的 |
情報 | 制度に基づく情報 | 経営者のための情報 |
集計単位 | 企業単体・グループ企業 | 事業・部門・地域など |
特徴 | 正確性 | 迅速性 |
さて、管理会計は具体的には3つの目的のための情報を提供します。
①意思決定・・・設備投資や業務意思決定
②業績管理・・・利益管理、原価管理
③問題点発見・・・財務諸表分析
その中でも利益管理は、最も大事な要素です。
利益管理とは、「企業の目標である利潤の追求のために、計画的に収支を管理していくこと」をいいます。
限界利益とは、売上と連動する利益のことで、貢献利益ともいいます。
限界利益=売上高−費用(変動費)で算定できます。
限界利益を算定することで、ある利益確保に必要な売上高を正確に算定することができます。
限界利益が、固定費を上回っていれば、赤字にはならないということになります。
逆に、限界利益が、固定費を下回っていると、赤字となります。
この境目を【損益分岐点】といいます。
企業は、利益を確保するために、限界利益を上げるか、固定費を削減するかの判断をすることになります。
私達が日頃目にする財務会計では見えてこない数字が、管理会計では見えてきますので、
管理会計の視点を持つといいかもしれません。