暗号資産の基礎知識

2021年11月28日 カテゴリー: コラム

今年は暗号資産YEARと思えるほど暗号資産取引が活発に行われた年だったかと思います。

今回はそんな暗号資産について、そもそも暗号資産がどのようなものなのかをご紹介させて頂きます。

 

■暗号資産とは

暗号資産は、仮想通貨と称されることがしばしばありますが、日本政府や日本銀行は暗号資産を正式な名称としています。

普段私たちが使用している「通貨」と「暗号資産」はどのような違いがあるのでしょうか。

【通貨の役割】

支払決済手段(交換手段)

普段のお買い物で支払いに使えるものですね。

価値尺度(価値を測る尺度、計算単位)

モノの価値を共通の認識にする単位ですね。130円を支払えば1個おにぎりが買える、などですね。

価値の貯蔵手段(資産の保存)

持っていても価値が変わらない資産であることが通貨です。

【暗号資産とは】

暗号資産は『資金決済に関する法律 第二条 5』による定義では「インターネット上で自由にやりとりされ、通貨のような機能を持つ電子データ」とされています。

資金決済法において、仮想通貨は、次の性質をもつ財産的価値をいいます。

①暗号資産は不特定の者に対して、代金の支払いなどに使用でき、かつ法定通貨(日本円や米国ドルなど)と相互に交換できます。

電子的に記録され、移転することができます。

法定通貨又は法定通貨建ての資産(プリペイドカードなど)ではない

※2021年9月に世界で初めてエルサルバドルがビットコインを法定通貨としています。

日本ではまだ法定通貨とされていませんので今後の動向が気になりますね。

■暗号資産の購入

それでは実際に暗号資産を購入するのはどこでどのうように購入すればよいのでしょうか。

大きく分けて「販売所」と「取引所」で購入することが出来ます。

【販売所と取引所とウォレットの違い】

販売所

業者から仮想通貨を売買する場所で、すぐ売買することが可能です。それゆえ手数料がやや高くなっています(販売所の取り分)。国内ではコインチェック、bitFler、GMOコインなどがあり、業者によって手数料は異なります。

取引所

仮想通貨を売買する場所で。個人間の取引を提供している場所(相対取引)です。それゆえ手数料が安いのが一般的ですbitbank、Zaif、DeCurretなどがあり、コインチェック、bitFler、GMOコインにも販売所が存在します。取引が活発でない場合、すぐに売買することが出来ない場合があります。

ウォレット

上記二つとは性質が異なりますが、こちらは資金を自分で管理する場所=個人の財布です。取引所に暗号資産を入れっぱなしですとセキュリティー上の問題が生じますので、個人のウォレットに保存することをおすすめ致します。※秘密鍵で管理しているため暗号は誰かに教えないようにお気を付けください!

■暗号資産の仕組み

暗号資産ってよくわからないけど、仮想通貨って呼ばれるくらいだから実態のない通貨なんでしょ?よくわからなくて怖い。。。そう思われる方、たくさんいらっしゃるかと思います。

【ブロックチェーン】

暗号差資産に価値が付いている一つの理由として、ブロックチェーンと呼ばれる技術が組み込まれていることが挙げられます。ブロックチェーンは以下の3つの技術から構成されています。

①データを管理する技術

②情報をブロックに入れてチェーン上に並べる技術。

③一つのブロックに対して4つの技術の組み合わせる技術

4つの技術とは・・・

・暗号化技術⇒情報を箱詰めして並べるという技術です。

・コンセンサスアルゴリズム⇒複数人で情報をチェックする技術です。

・P2P(Peer to Peer)、DLT(分散型台帳技術)⇒管理者として代表はおらず、全員で記録管理する技術です。

これら4つの作業が完了し、一つのブロック(ボックス)が完成(データの箱詰め)します。このブロックをつなげていく作業がブロックチェーンです。

ブロックチェーンの技術を用いることで、複数人でデータを管理しているから情報を改ざん出来ないため信頼度が高くなります。これが暗号資産に価値が付与されている大きな理由の一つです。

【マイニング】

ブロックチェーンに次いでマイニングもよく耳にする機会があるかと思います。

これはマイナーと呼ばれる人が完成したブロックをチェックして、「承認」し、鎖で繋いで行く作業をいいます。

コンピュータの計算機能を使ってデータが正しいか確認する作業で、一番早く計算が出来た人に暗号資産が付与されます。これにより新しく暗号資産が発行されることになります。

 

仮想通貨と呼ばれるものなのでどうも信用できないんだよなーと思われる方が多くいらっしゃるかと思いますが、とてもすごい技術が用いられているわけですね!

今回は暗号資産の基礎編としてご紹介をさせて頂きました。

次回は税務編を予定しておりますのでご期待ください!

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