クラウド会計freeeにおける「取引」ってなんだろう?

2018年3月27日 カテゴリー: クラウド会計, コラム タグ:

今までの会計ソフトは、売上や経費などを「仕訳」として登録していました。

(借方)売掛金 100円 /(貸方)売上高 100円 

みたいなやつですね。

一方、freeeでは、売上や経費などを「取引」として登録します。

この「取引」とはどのようなものなのでしょうか?

今回は「取引」の概念と効果について、ご説明致します。

➀「取引」の概念

「取引」は、その名の通り、1つの取引を表します。

商品を注文すると、商品と請求書が届き、後日請求金額を振り込む、という一連の流れです。

仕訳では、以下の2つになりますが、freeeではこれを1つの取引として考えます。

4月1日 (借方)仕入 10,000円 /(貸方)買掛金 10,000円 
4月30日 (借方)買掛金 10,000円 /(貸方)銀行口座 10,000円 

さて、この2つの仕訳を1つの取引と考えた場合、どのような効果があるのでしょうか?

➁「取引」の効果

私の個人的な感想としましては、この「取引」には、2つの効果があると感じています。

期日管理

1つ目は、期日管理ができることです。

上記の仕訳の場合、4月1日の仕訳だけでは、払っていないことは分かりますが、それ以上のことは分かりません。

freeeの「取引」の場合、取引の状態を「未決済」として、期日を4月30日と入力します。

こちらであれば、4月30日に支払わなければいけないことを管理することができます。

1件であれば管理することができますが、数十件となった場合、別途管理が必要になります。

freeeでは「取引」の概念により、月末に数十件の支払いがある場合でも、一覧にして、それを出力し、インターネットバンキングに取り込むだけで送金することも可能になるのです。

直感的な操作

2つ目は、仕訳が分からなくても、記帳することができることです。

今までの会計ソフトの場合、借方や貸方の仕訳が分からないと記帳することができませんでした。

簿記の知識がある従業員の採用も必要でした。

freeeの場合、収入か支出を選び、その後、どこの口座から支払ったかを選択します。

そのため、借方や貸方などの仕訳を意識する必要がありません。

これであれば、誰でも記帳することができます、

この直感的な操作が、freeeが愛される一因かもしれないですね。

以上が「取引」の効果です。

「取引」の概念は、簿記に詳しい方には少し抵抗があるかと思います。

ただ、「取引」は、決算書を作るだけでなく、期日管理など、応用することができる素晴らしい概念なのです。

一人でも多くの方に、その素晴らしさを分かって頂けたらと幸いです。

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公認会計士・税理士 野口 五丈(のぐち・いつたけ)
クラウド会計に特化した「クラウド会計サポートセンター」を運営。
クラウド会計freeeの導入は250件を超え、全国1位の導入実績がある。
Freee5つ星認定アドバイザー。

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